ゆ

ニュー・シネマ・パラダイスのゆのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

トトとアルフレードの友情を描いた良い映画。

映画しか娯楽が無かった時代、みんなでワーワー言いながら盛り上がってみんなが映画に夢中で感動や笑いを共有して、すごく素敵だった。

エレナとは最終的に会えないまま終わってしまって、きっとエレナはどこかでもう幸せになっているのだろうと思うと少しの寂しさも感じる。トトはあの頃みたいな愛を見つけられずにいて、仕事では成功しつつそこに関してのみ穴が空いてるんだろうなあと。

生涯の友、親友だからこそトトを広い世界へと押しやったアルフレードの愛と、ある種の厳しさに胸がきゅっとなった。
駅で別れたあの日から、一度も言葉を交わすことも顔を合わせることもなく逝ってしまったのは寂しいけど、それがトトの成長につながったのかな。

主人公のトトの、幼少期、青年期、そして最後の中年期と、俳優さんが違うのに一貫して昔からのトトを引き継いで本当に歳を重ねたように見えるのがすごいと思った。

アルフレードの形見は、昔トトがアルフレードの映写室に通っていた頃に上映出来なくてカットしたフィルムを集めてつなぎ合わせたものだよね。それが何を表している、っていう所までは理解できたわけじゃないけど、全体を通してふんわりノスタルジックな気持ちになる優しい映画だった。
前半よりも後半でググっと引き込まれた感じ。

あとメインテーマが良すぎる。
ゆ