marikabraun

M/OTHERのmarikabraunのレビュー・感想・評価

M/OTHER(1999年製作の映画)
4.0
凄まじい。そして秀逸なタイトル。こればかりはフィルムで観るべき映画だった。のらりくらりと目を逸らし続け、使い古された男性性に甘えきった男と、motherとotherのあいだで振合いを崩していく女の肖像が演出も相まってカサヴェテス。恋が燃え尽き、家族にもなれない男女がやがて答えを出す時、それまでの不協和音は雷鳴となって二人を切り裂いていく。それはあまりに悲痛で、観ているこちらも疲れ果ててしまう。
2/デュオといい、死にかけた関係を前に絞り出された結婚の二文字が却って絶望を募らせる、あの空気に身に覚えがあるのでたまらない。もうデジモン、特に本作と同い年の初代デジモンワールドの話だけを延々としていたいよ。
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