CHEBUNBUN

ピストルと少年のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

ピストルと少年(1990年製作の映画)
3.5
【撃たれぬ銃の均衡】
カイエ・デュ・シネマベストに入った『ピストルと少年』を観た。想像と違った作品ながら面白く観た。

銃を拾った少年は、薬局に強盗へ入る。白昼堂々、ショーウィンドウに人がいるにもかかわらず、明らかに発砲できる度胸もないにもかかわらず店員に銃を向ける。本作はイキッた少年の撃たれぬ銃が緊迫感を生む作品となっている。やがて、刑事にまで銃を向け、人質に取る。そして姉に会いにいく。3すくみの関係性の中、銃を向けては向けられを繰り返す。銃を撃たずともここまでスリリングな空気感を出せるんだと感銘を受けたのであった。
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