レベッカのおもとのレビュー・感想・評価

タイトルのレベッカは故人で、気配しか出てこない。にも関わらずその存在感は大きく、今生きてる人たちが未だに〝レベッカを取り巻く人々〟でしかないというのが凄い。死後の傷跡によって影絵のように壮絶な迫力のある美女が浮かび上がってくる。
そして物語により説得力をもたらしてるのはなんといっても元奥様の付き人であるダンバー夫人。冷たい表情に狂気の凄みがあります。
レトロな館やドレスも素敵でした。