このレビューはネタバレを含みます
あれから9年後。
あの約束は果たされたのかどうか...
運命とは残酷で、あの日ウィーンに行こうとしていたけど、行けなかったセリーヌと実際に行ったジェシー。各々違った苦しさがあっただろう。答え合わせは9年後のパリ。
お互い大人になり環境も立場も変わる。
あの日の喪失感、どうすることもできない現実との葛藤が、彼らの視線や会話からよく分かる。
9年ぶりの再会は、それはそれは短く、別れを引き伸ばして引き伸ばして、セリーヌの部屋でのシーン。最高のワルツに幸せそうな2人の表情。このまま時が止まればいいのにとはまさに。
誰もが、経験したことのあるあの恋。ひと時だからいいものだったのか、逃した運命なのか...
自分の思い出に浸ってしまいまた現実を見る。こんなにも感情を掻き回された映画は久しぶりでした。