このレビューはネタバレを含みます
シリーズ3作のうちの2作目。幾度目かの鑑賞。思い入れ、思い込み、僻見や先入観、独断と偏見。とにかくかなりの依怙贔屓バイアスが掛かっており、客観的レビューが難しい、。
1作目から9年を経て再会したふたり。
もうそれだけで感涙、。
色々言いたいけど、特にラスト。映画史に残る名シーンだと思う。
まるでコーヒーの闇にミルクがゆっくりと溶けていくような深い余韻を齎す。
流れるNina Simoneのエスプレッソの如き(コーヒーだけに)苦味のあるソウルフルな歌声。
おどけたステップを踏むセリーヌとそれをソファに座って見つめるジェシー。
別れの時はもうすぐそこ。ふたりは果たしてどのような決断を下すのか。まさしくJust in time。
今まさに核心に迫ろうというその瞬間、ゆっくりとフェードアウト。
まるでふたりの気持ちが交わるフレッシュな(コーヒーだけに)その刹那の空気を閉じ込めようとするみたいに。
観た後はいつも決まってふたりの"その先"をあれこれと取り留めもなく考えてしまう。
そしていつも決まって愛しい人を想う。みたいな。そんな映画。