リチャード・リンクレイター監督が手掛けたラブロマンス『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 <ディスタンス> 』の続編。9年ぶりに偶然の再会を果たしたジェシーとセリーヌ。再会を喜ぶのも束の間、ふたりに残された時間はたったの85分だった。
私にプロポーズしてよ！
前作から9年経ち30代になり、話す内容も"結婚"や"子供"、"仕事"といった現実的な会話が増えた印象。上映時間と、彼らが再会し過ごす時間が同じなので「限られた時間で話す」ことの難しさと焦燥感がそれとなく感じ取れる不思議な作品。一日の積み重ねで今がある。先を見すぎた。など、時間の概念に結びつく人生観を語るシーンはサンライズ同様に刺さるものがある。なにより、ノートルダム大聖堂がいずれ無くなるだろう、と語る場面が現実に結びつく。
この後イーサン・ホークがユマ・サーマンと離婚しジュリー・デルピーがどうとか一旦報道される訳だけれど、分からんくもないなぁと思うくらいに自然なやり取りだった。監督と主役二人で楽しく脚本を作るって羨ましい。
