kazマックスグローバーレッド

ウィズのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

ウィズ(1978年製作の映画)
3.6
『オズの魔法使い』が70年代後半のニューヨークでオール・ブラック・キャストのミュージカルに。カンザスがトルネードならN.Y.はブリザード、ドロシーは吹雪に吹かれて魔法の国へ。

壁の落書きから人が飛び出しレッツダンス、イエロー・ロードでステップ踏んで「いぞんだんいぞんだん♫」
モジャ髭にゴーグル付けた釜爺みたいな人間バイカー集団のフライングモンキーに地下鉄ホームのツイン蛇腹人形、なんて素敵な世界観なんだ。あとは悪い魔女がティナ・ターナーなら完璧なのにね。

こっちのドロシーはオリジナルより随分お姉さんな24歳。
ダイアナ・ロスは好きなんだよ、スプリームスのアルバム持ってるし、Come See About MeやYou Can't Hurry Love、Stop! in the Name of Loveは大好きなんだけど…、若い頃のモノクロ映像をよく知ってるだけにちょっとこの年齢設定には無理があるかな。


無邪気で陽気、だけど、どこか寂しげなスケアクロウのマイケル・ジャクソンは役柄にフィットしてた。そもそもこの映画を知ったきっかけはマイコーが「BAD」で大ヒットを飛ばした頃に見た雑誌の紹介記事でして、多分『ウィズ』のビデオリリース広告か何かだったと記憶してます。まぁ映画がコケたのは知っていたんで期待値上げずに見たから結構面白かったです。

映画を見終わって気になったのは、マイコーが「BAD」の頃にリリースした曲で超豪華スター共演「Liberian Girl」のMVにダイアナ・ロス出てたっけ?
と思って見直したら…、出てなかったのね。やっぱり『ウィズ』がコケたからロス姐は呼んでもらえなかったのかな。


Liberian Girl
https://youtu.be/c11OS0HIo7k

出演者
ブリジット・ニールセン、カール・ウェザース、ウーピー・ゴールドバーグ、ジョン・トラボルタ、オリビア・ニュートン・ジョン、ロザンナ・アークエット、ポーラ・アブドゥル、デビー・ギブソン、クインシー・ジョーンズ、コリー・フェルドマン、スティーヴン・スピルバーグ、エイミー・アーヴィング、ルー・ダイアモンド・フィリップス、ビリー・ディー・ウィリアムズ、ダニー・グローヴァー、ドン・キングと息子、リチャード・ドレイファスと娘、オリビア・ハッセー、スティーヴ・グッテンバーグ、ダン・エイクロイド、デヴィッドカッパーフィールド、昔の超人ハルク俳優、アルヤンコビック、そしてバブルス君などなど。

映画でも見たことないこの顔ぶれ、約5分の「マイコーを探せ」ショートムービーにマイコーの鶴の一声でこれだけのスターが集まるって凄いです。