法月

マジック・ボーイの法月のレビュー・感想・評価

マジック・ボーイ(1982年製作の映画)
3.7
昔々、シネコンなんか影も形もなかった頃、
地方の映画館は大抵二本立て興業でありました。

一本が話題作、人気作で、もう一本が添え物的。アナログのシングル・レコードでいうところのB面の曲、みたいな存在の映画。この「マジック・ボーイ」もまさにそういう作品。
だけど、そんな添え物的映画の中に、思わぬ拾いもの、ずっと忘れられずに心に残ってる作品ってのがあるんだよね(^-^)
(この映画のA面にあたる同時上映作品がなんだったのか、今となってはまったく記憶にないのだけれど、「マジック・ボーイ」はずっと覚えてるもんね)

ライアン・オニールの息子、テイタム・オニールの弟、グリフィン・オニールの主演作(たぶん、デビュー作)。
この作品で素晴らしい才能を感じさせてくれたグリフィンだけど、私生活でもあれやこれやあって大成せず。とても残念。

原題は「エスケープ・アーティスト」。脱出劇を得意とした天才奇術師だった父を持つ少年が、父親と同じくマジックの世界で成功しようと夢見るお話。
なんか、グリフィンの人生と重なって見えて切ない。

もう一度観てみたいなぁと思って探してみるもレンタルは無し。けれど、何千円も出してDVD買うほどではないんだよなぁ。
発掘良品で取り上げてもらえないもんでしょうか、ツタヤさん。お願いします。
法月

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