『昇天峠』という邦題とこのジャケ写。どんな映画？と以前から気になっていたブニュエル作。
英語字幕で見れました。
メキシコの海岸沿いの小さな村。
オリベリオとアルビナの結婚式で盛り上がる日。
夫妻は新婚初夜を過ごすため手漕ぎボートで沖にある無人島へ向かうが、オリベリオの長男が追ってきて母の容態が悪化した事を伝え、夫妻は家に戻る。
オリベリオの二人の兄は、母の死期が近いと見るや、勝手に母の遺産配分の書面を作り母にサインをさせようとする。
母は信頼するオリベリオに、亡くなった娘の子供（孫）に家を残したいという意志を伝え、法的効力のある遺言状を作成するため離れた町の代理人を連れて来るように頼む。
妻アルビナに母を任せ、二人の兄には内緒で一人バスで発つオリベリオ。
途中、タイヤはパンク、運ちゃんは睡魔に耐えられず寝る、妊婦は産気づく、危険な山道で霧は出る、対向車と行き違えなくなる、浅い川を渡ろうとしてはまる、運ちゃんは母の誕生日だからと途中で実家に立ち寄る...
さらに、男好きなラケルからのフェロモン攻撃...
オリベリオは母の依頼を全う出来るのか。。
原題: Subida al cielo（天国への上昇/上り坂）
英題: Mexican Bus Ride（メキシコのバス旅）
『昇天峠』という邦題ですが、オリベリオの母の死（昇天）という意味と、激しい雨と雷の中、運転手や乗客を置いてバスを走らせるオリベリオとラケルのエロスな展開になる峠の名前もこれ風でした。（このジャケ写はそのシーンから）
ラケル役のリリア・プラドはメキシコのセックスシンボル的存在だったようで、ブニュエルのお気に入りなタイプでしょうか。笑
テキトー過ぎる運ちゃん&乗客とのバスの珍道中と、エロなラケル、ほぼコメディですが、ラストの程よい沁み方も良かったです。
