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網走番外地 南国の対決のodyssのレビュー・感想・評価

網走番外地 南国の対決(1966年製作の映画)
2.5
【若かった大原麗子さん】

(以下のレビューは、13年前、大原麗子さんが亡くなった直後に某映画サイトに投稿したものです。某映画サイトは現在は消滅していますので、ここでしか読めません。)

先頃亡くなった大原麗子さん見たさにDVDを借りてきました。だいぶ前に名画座だったかで見た記憶があります。

舞台になっている1966年の沖縄は、まだアメリカから日本に正式に返還される以前。だから日本から渡るのにパスポートが必要。高倉健はそのパスポートをすられてしまい・・・・・というコミカルなところもあるスタート。ただし彼が沖縄に渡ったのは、先代親分の事故死に何かからくりがありそうだと考えてのことですから、最初から物語の構図ははっきりしています。

大原麗子さんは、このシリーズの「荒野の対決」よりは出番が多く、表情も比較的大きく映し出されています。ちょうど二十歳の大原さん、若かったなあ。キャラクター設定のせいもありますが、色気より勝ち気さで勝負している。でも、美女というより美少女という印象のこの頃の彼女、何をやっても似合ってしまいますね。

別れ別れの母子の再会だとか、定番的な作りで、さほど新鮮さはありませんが、起承転結は一応ついていて、程々の出来かな、と思います。
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