【独特のユーモア】
今回のニュー・ディレクターズ・カット版で初めて見ました。
全体にまったり感というのか、急がない感覚が満ち満ちています。
しかし、いわゆる癒し系の映画かというと少し違う。何しろ舞台はアメリカの砂漠地帯。水だとか森だとかの癒し系に必須のアイテムは欠けています。
その代わりに、ポットだとか、コーヒーだとかの小道具がうまく使われていて、独特のユーモアを生みだしています。その小道具を媒介しての人間関係が、この映画の見どころでしょう。
ただし、最後近くになって手品が濫用されると、ちょっと作品のボルテージが下がったかな、という気がしてくる。手品はあってもいいけれど、使いすぎてはいけない。そこが惜しい。