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恋はデジャ・ブのnaoのレビュー・感想・評価

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)
3.8

コメディ調の本作は、何度も同じ一日を繰り返しながら主人公のフィルが様々な葛藤を乗り越えながらリタとの恋を成就させるために奮闘していく物語

主人公は捻くれ者の天気予報官フィル。繰り返される1日の中でフィルは自殺したり、女性を口説いたり、何もかもをやり尽くす。ただ、自分の欲を満たしても何か物足りない。そこで1日に自分に出来る最善を尽くしてみた
すると自分本位な考え方は他人への思いやりへと変わり、いつの間にか町や人を愛せるようになっていた

自分にできることとは何なのか考え、今の環境を受け入れることで、自分のあり方は変わっていく
そして自分のあり方を変えると世界は一変し、今まで知らなかった新しい自分、新しい人との出会い、新しい結果を生み出していく
例え翌朝には全てがリセットされるとしても、今流れる時間を愛おしみ、今できる精一杯のことをやろうとする

自分の内側にあるものが変化するなら、同じことの繰り返しにはならない
そこに愛があり、生きる喜びを感じ取れる豊かな心があれば、どんな環境でも幸福に生きられる。大切なのは明日がくることではなく、今をどう生きるかだということ

そんなメッセージを感じました

日々を同じように生きている自分にも、視点を変えて明日を生きてみようと思わせてくれるコメディ作品というだけではくくれない人の"生き方"について考えさせられる非常に深い作品でした!
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