そーた

フェイス/オフのそーたのレビュー・感想・評価

フェイス/オフ(1997年製作の映画)
4.0
好きなもの3つ

巨人、大鵬、卵焼きって言葉がありますね。
戦後の子供に人気だった3つです。

僕には
ヴァンダム、ジョン・ウー、ニコラス・ケイジ
という、時代がありました。

そのニコラス・ケイジがジョン・ウーの映画に出たんですね。

大鵬が卵焼きを作ってくれるようなもんですよ。

いや~、贅沢です。

それがこの作品。
FBI捜査官が、爆弾テロを阻止するためにテロリストと顔を入れ換え潜入捜査をするという話。

凄いストーリーでしょ。

その二人をニコラス・ケイジとジョン・トラボルタが演じるんですけど、それぞれ1人2役やっているの。

前代未聞ですよ。

特に二人の悪役っぷりは怪演と言っていいレベル。
見所のひとつです。

そして、質の高いアクションもまた必見。
冒頭の飛行場のシーンやラストのボートチェイスは圧巻です。

でも、ジョン・ウーと言えば銃撃戦。その過剰なまでの演出は素晴らしいの一言。
その美しさはもはや芸術の域だと思います。

ぼくね、ジョン・ウーといはえばヒートを撮ったマイケル・マンと比べてみたくなるんです。

どちらも、銃撃戦にこだわっている監督さん。

マイケル・マンの場合はリアルさ重視で、銃声の音が明らかに違うの。
重くて衝撃がある感じ。

対してジョン・ウーの場合、リアルさよりも華やかなんです。
装飾的なんですね。

銃弾が壁や物に当たると、絶対に現実には起こり得ない飛び散り方をする。

でも嘘っぽくない絶妙な飛び散り方。

その飛び散る破片の演出はジョン・ウーの美学なんですね。

そうそう、
ジョン・ウーの好きなもの3つは、
鳩、二丁拳銃、スローモーション
なんです。

今回もバッチリ。
お約束って大事です。
そーた

そーた