千年女優

ロボコップ2の千年女優のレビュー・感想・評価

ロボコップ2(1990年製作の映画)
3.0
新型麻薬の「ヌーク」が蔓延し、子供すら犯罪に手を染めるデトロイト。ロボコップが相棒ルイスと共にヌーク密売組織のボスであるケインを追う一方、市警はストライキを発動し、一向に成功の兆し見えぬロボコップ2号の開発に悩まされるオムニ社。様々な人々の思惑が行き交うことで混沌の様相を呈する街を描いたSFアクション映画です。

斬新なロボ警官設定を監督ポール・バーホーベンによるユニークな風刺でエッジを効かせて大成功した前作からの続編で、制作費は倍になって監督に『帝国の逆襲』のアーヴィン・カーシュナー、脚本に『バットマン:ダークナイト・リターンズ』らで知られるアメコミライターのフランク・ミラー、という力の入った布陣で制作されました。

ロボ警官vsロボ犯罪者、民間企業との結託で士気の下がる警察官の再起など盛り上がりそうな要素はありますが、よりメジャー化させたかった思惑のせいか前作で大きな魅力だったセンスある悪ノリは減退していて物語が掘り下げられることもなく、上澄みをすくうだけの印象です。それでもSFアクションとして一定の推進力は感じる一作です。
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