上海十月

サタデー・ナイト・フィーバーの上海十月のレビュー・感想・評価

3.8
公開当時は、チャラチャラした映画だと見るのを避ける。その後見た時、「ひとりぼっちの青春」を思い出した。シリアスな話で驚いた記憶がある。久方ぶりに鑑賞。当時のニューヨークの格差と人種差別そしてイタリア移民のその後も描いて盛りだくさん。兄が神父で家族の誇りや中絶を認めない教会の話もあり、現在にも続くアメリカならではの問題だ。パートナーになる女性が芸能関係の仕事をしているので当時の流行りがわかる。でもトニーには何のことやらわからない。アメリカンニューシネマの雰囲気を醸し出す作品だなぁと思っていたら脚本がノーマン・ウェクスラーだった。「セルピコ」「マンディンゴ」を書いた人と思えば納得の内容だ。ダンスは正直現代の進化したダンスと比べるとコメントできない。先日見たamazon prime「友情にSOS」で心臓マッサージの一定時間をキープするためにステイン・アライブの歌詞を口ずさむのに使われている。日本では、パチンコ台のフィーバーに名残がありますね。ある意味現在見ても通用するストーリーですね。ラスト近くは、はしょりすぎですけどね。
上海十月

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