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青春を返せのmhのレビュー・感想・評価

青春を返せ(1963年製作の映画)
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冤罪を題材にしたメロドラマ。
途中までは倒叙ものミステリーとして楽しめるものの、終盤になったら完全にメロドラマになって急速につまらなくなる。
病院で死にそうになってるところをBGMで盛り上げるタイプのあれね。
健気な主人公に泣けること請け合いなんだけど、嘘くさすぎて、鼻白むのも止まらない。
大きな欠点が見つかると、飲み屋で会ったおっさんが元刑事とか、証言してくれない刑事の子どもを身を挺して助けるとかいった「許せてたご都合主義」も、とたんに悪目立ちしてくるのが不思議ですね。
冤罪ものは「真昼の暗黒(1956)」とか、「その壁を砕け(1959)」とか「松川事件(1961)」とか見てきて、どれも面白かったけど、これがいちばんダメなやつでした。
でも、釈放からのダッシュでエンドマークは良かったかも。
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