アネット・ベニングを堪能する作品✨
原作はサマセット・モームの長編小説『劇場』
それを『戦場のピアニスト』『潜水服は蝶の夢を見る』等のロナルド・ハーウッドが脚本し、ハンガリーのイシュトヴァーン・サボー監督がベニングのために制作したような作品でした。
1938年ロンドン。地位も名声も確立した舞台女優ジュリア(アネット・ベニング)は、舞台監督の夫マイケル(ジェレミー・アイアンズ)との間に成人した息子(トム・スターリッジ)がいる。夫婦の関係はすっかり終わっているが、ビジネスパートナーとして割り切っていた。
そんなある日、アメリカ人の息子ほどに若い青年トム(ショーン・エヴァンス)からファンだと言い寄られ、たちまち恋に落ちてしまう。
それにより巻き起こる人間模様を面白く描いたヒューマンコメディ。
40代のベニングがそれはそれは美しい🤩
スタイル抜群、台詞は流暢、凛としながらも過労で疲弊しているベテラン女優が、頬を染め乙女のような表情を魅せる。変幻自在な演技はお見事。
何を考えているのか分からない夫役のアイアンズ。実は新人女優と浮気しているのだが...誰よりも妻を応援しているのが良い。
ジュリアを育てた恩師で今は亡き劇場支配人役でマイケル・ガンボンが幽霊のように出てくる。ジュリアが悩んでいると現れてアドバイスするのがオツ💫
脇役ブルース・グリーンウッド、ミリアム・マーゴリーズ、ジュリエット・スティーヴンソンも皆良い味わいを出している。
華麗な演劇界の舞台裏を見せ、スターの虚栄と真実。ラストはベテラン女優の根性を見せつける逆転劇が舞台で繰り広げられる構成が天晴れ。
アネット・ベニング好きだわ〜💕楽しかった〜😊