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セントラル・ステーションのchipのレビュー・感想・評価

セントラル・ステーション(1998年製作の映画)
5.0
10年以上前にTV放送されたものを観て、
ラストシーンが忘れられなくて…
もう一度観たいとずっと捜していました。
NHKBSでの放送にーありがとう!!


ブラジルリオの大きな駅で…
代書人のドーラは毎日たくさんの人の手紙を書く。
当時まだ字の読み書きができない人が多かったのだろうな~
駅と大きな通りの雑踏に、ブラジルの生活を感じる。。
決して正直ではない彼女が、母を亡くしたジョズエを父の所に送り届けることになる…
そんなロードムービー。

ドーラの本性をジョズエは見抜いていたんだろうな~
彼女に向かって酷いことを言う。
でもね、ずっとついてくるんだな〜
面倒だから早く離れたいと思っていたドーラも、次第に母の目になっていました。

ブラジルの乾いた大地、
バスが走り去ると土ぼこりが舞う。。
お金を失くした二人はヒッチハイクをしながら旅を続ける。
途中の町でも代書でお金を集めるけれど…
ジョズエの呼び込みがとても上手い!
ドーラも笑顔で手紙を書いて…
二人の息ピッタリでした。
手紙を頼む人たちの表情もとても生き生きとしていました。
好きなシーン!
これはちゃんと投函していました~
彼女も真っ当になった。。
二人で撮った記念写真もいい顔でした。

実の子のように思いながら、
ジョズエの幸せを願って帰りのバスに乗ったドーラ。。
泣きながら写真を見る彼女を見て、
私も涙ボロボロでした。
ジョズエが買ってくれたワンピースがよく似合っていました。



この映画に再会できて本当に良かった。。
誰かに手紙を書きたくなりました。
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