こうみ大夫

2/デュオのこうみ大夫のレビュー・感想・評価

2/デュオ(1997年製作の映画)
4.3
優の気持ちが凄く分かって、それが辛かった。頼られているようで、頼っていた。好きな台詞だ。
敢えて説明しない動きと台詞だけで、シンプルに感情を表現する。そんなカットの連続だった。映画とはそういうことだと改めて思わされる。要らない言葉を、動きを、省いたとき「分からない」という感情と「分かりすぎる」という感情は紙一重なのかもしれない。
時折現れる黒画面は何の意味なのだろうか。監督のインタビューという形式も含め、今まで観たことのない映画だった。

2018/9/16 再鑑賞 @PFF 2018
35mm上映で初めて見たが、DVDとの色味の違いに圧倒された。むしろDVDに焼いた奴無能なんじゃないか…。
完全にディスコミュニケーションの映画。会話に現れない感情。カットバックをしないのは、一人を撮れば鏡で相手も映るでしょうということ。監督は画を指示しない。16mmカメラで40mmレンズ1本で撮影。
こうみ大夫

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