こうみ大夫

PASSIONのこうみ大夫のレビュー・感想・評価

PASSION(2008年製作の映画)
3.4
濱口竜介の学生映画期。まるで哲学者のメタファーのような登場人物たちの議論は、理性なるものから生物的なものへ変化する。これは悪は存在しないに至るまで変わらないもの、いやむしろこの学生映画から残ったものと言うべきか。切れない緊張感と笑えなさは、笑えるテンポ感へと正統進化したのだろう。話の伝え方に関しては、毎度試行錯誤するものの、レベルの高い合格点をオールウェイズ出してくれる、それが濱口竜介なんじゃないだろうか。
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