こうみ大夫

東京暮色のこうみ大夫のレビュー・感想・評価

東京暮色(1957年製作の映画)
4.3
あまりにも時代が早すぎた作品だったんだろう。徹底して女性の視点を描いており、共通する男性の「聞くことをしない」「独りよがり」「無責任」の姿。中華屋のシーンは結構凄い演出だと思う。小津ではあるが、どこかドライヤーのような画を不思議と感じる、そんな映画。
編集の残し方や撮り方に、モブと呼ばれるような人々や景色への尊敬が感じられる。見過ごしている何かにドラマが生まれる、という要素は作品とも通じ合う。
こうみ大夫

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