1700年代ヨーロッパ、フランスのジェヴォーダン地方に現れ、100人以上の犠牲者を出した『ジェヴォーダンの獣』が題材になった、実際に起った事件を基にして作られた映画。
舞台となったフランス、ジェヴォーダン地方の美しい自然がより一層不気味な雰囲気を醸し出している。序盤からマーク・ダカスコス演じるマニのジェット・リー並の体術に圧倒される。
そしてなにより復讐に燃えるフロンサックの鬼神のような強さ。騎士とは思えない体術に二刀流で戦うフロンサックには手に汗握ってしまう。
美しい舞台、香港映画ばりのアクション、そして謎の獣…個人的にはこれほど惹かれる映画はそうない。
実際に当時の記録はあまり残っていないらしく、真実は不明だが、なにかしら事件が起こりこれだけの被害者を出したというのは紛れもない事実のよう。