歴史とオカルトが混じったアクション映画って感じ。でも売りなはずのアクションの動きがカクカク。スムーズさがもうちょっと欲しい。
雰囲気はとてもよく出来てる。女性陣のドレスが素敵。廃退したゴシック様式で装飾が細かい。しかしアクションに使われる木の屑や瓦礫がハリボテとまでは言わなくてもだいぶチープ。
フランス映画らしいというか、意味深な要素をいくつも出してくる割にそれほど深い意味はなさそう。とにかくシーンが長い。2時間映画だけど正直もっと削ってよし。
宮本さん(若公爵トマ)目当てで吹替なんだけど、貴族のボンボンがとてもよくお似合い。「ご心配なく、お爺さま」って言い回しがめちゃ可愛い。要領良く世渡りしてる人懐こい青年感がたまらない。
サミュエル・ル・ビアンのフロンサックは割とゴツい系なんでプレイボーイと言われるとちょっと疑問系だけど、外見とキャラクターでなんとかそれらしく見せてる。
ヴァンサン・カッセルのシスコン危ないお兄さんは吹替の山路和弘さんの色っぽさも相まって、画面からフェロモンが出てる。
この作品一番の一押しが「ジョン・ウィック3」で寿司職人の暗殺者やってたマーク・ダカスコス演じる先住民族のマニなんだけど、冷静沈着でミステリアスで声が小山力也さん。カッコよくない訳がない。若公爵から懐かれてるんだけど、案外悪い気もしてないらしく2人揃ってニコニコしてるシーンが良い。
雰囲気はいいけど全体的にもっさりしてると言うか、冗長なのが残念。