花とみつばち

ニコラの花とみつばちのレビュー・感想・評価

ニコラ(1998年製作の映画)
3.5
物憂げな少年ニコラ。
父親の車でスキー合宿に向かうニコラ。到着するが鞄を卸し忘れてしまい、やがて父親がその鞄を持って戻って来るのを待つのだがそれ以後父親は姿を現さ無かった。
母熊が子熊を愛する様に育たなかったのだろうか、ニコラは精神的に不安定。いつも悪い空想に耽る。その空想に登場する父親。
銃殺される父親、雪の中凍え死んだはずのニコラが棺で生き帰る、3つの夢、臓器を密売される話し等ニコラの夢想は止まらない。
やはりニコラの父親に何かあるのだろうか、絶望を意味する言葉と手首の傷。
現実なのかニコラの空想なのか、分からない程に現実と虚構が入り混ざる。
フランス映画らしく静けさと雪山、音楽も素敵な摩訶不思議なストーリー。
赤ちゃんを大事そうに抱き締める女性を見詰めるニコラの不安な眼差しが印象的。
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