花とみつばち

ロバート・アルトマンのイメージズの花とみつばちのレビュー・感想・評価

4.0
何て難解なストーリー、素直にストーリーを追うと頭が混乱する。
冒頭からの主人公キャスリン( スザンナ・ヨーク )の書く物語も意味が分からない。
すべてがキャスリンの妄想なのだ。
きっと何かの精神障害なんだろう。
ロバート・アルトマン監督は狂った世界観が得意なんだろう。

キャスリンに真夜中友人から電話が掛かるがうわのそら。次に夫ヒューが浮気をしているという電話が掛かる。ホテルの住所やテレフォンナンバーまでも。
不安定になるキャスリンは静養の為ある場所に移転するが、昔飛行機で死んだルイ、友人のマルセル、瓜二つの自分が登場して次々に意味不明な行動をとる。嫌がっているかと思えば次には熱く包容する。観る者は惑わされるがすべてがキャスリンの妄想なのだ。だが、この狂った世界観が綺麗に描かれる。
当時のミニワンピやヘアスタイルが可愛い。
何もかもが狂った映像を堪能した。
花とみつばち

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