香港の暗黒街で育った三人の若者がベトナムに渡り、戦時下の混乱を利用してのし上がろうとする姿を描いたバイオレンス・アクション。主人公たちの設定や、青春映画さながらの前半部、戦場での凄惨なシーン、帰郷した後に迎えるクライマックスなどの類似性を見るまでもなく、これはまさにJ・ウー版「ディア・ハンター」。
青春映画さながらの前半部、戦場でのアクションシーン、帰郷後の復讐劇と見どころを凝縮した、ジョン・ウー監督による青春アクション大作。
1967年、文化大革命とベトナム戦争の暗い影に揺れる香港。スラム街で育ったベン、フランク、ポールの3人は警察に追われる身となり、北ベトナムへ逃亡する。戦時下の混乱を利用してのし上がろうと、暗黒街のボスから金塊を奪取、再び逃避行が始まるが、3人の関係に次第に亀裂が生じはじめる……。
ディ…ディア・ハンターだ……。ジャッキー・チェンかと思ったらジャッキー・チュンだった……。エルヴィスに憧れるトニー・レオン。
香港とベトナム、戦争を背景に試されるおとこたちの友情。九死に一生を得ても現実世界が苦しかったら元も子もない。憎しみと弔いのカーチェイス。殴り合い爆弾銃撃のフルラインナップで血汗涙も途切れない。
や〜最高すぎる。何が良いって3人の関係性だけでなく、サイモン・ヤム演じるルークが頼りになりすぎて存在が安心そのものな所。金！ベンツ！命なポールとつい比較してしまう。
「挽歌」シリーズとは全くの別物だけど(それはそう)観て良かった。
