冒頭の手品舞台のところから楽しい映画
その舞台のすり替わりがテーマになって中身の千両箱探しの鞘当てが繰り広げられる
若山富三郎が若い

大友柳太朗十八番のガガハ明朗浪人物。明朗時代劇の楽しさ満載。結束信二の脚本は多彩な人物の思惑をキレイに描き分けているし、小沢茂弘の演出も堅実そのもの。若山富三郎はまだ白塗り時代だけど、所々のちの『極道』時代を思わせるリアクションをしている。ラス立ち前後のミニチュアワークや合成も良くできている。

タイトルは百万両だが運ぶ御用金は３万両で、大河内傳次郎主演の『三万両五十三次』と同じ話。

大友柳太朗の明るいキャラが全開で、大いに楽しめた。