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あらくれのotomのレビュー・感想・評価

あらくれ(1957年製作の映画)
5.0
これはあらくれですわ。セルフでその時々の境遇をフイにして、その度に自力で復活する高峰秀子。生まれた時代を間違え、男のチョイスを間違え、忍耐すべきところを間違えてる感じで、あらかじめ不幸になるタイプ。しかしながら、駄目な選択をしつつ、ヨレヨレになりながらも生きるってのが実に人間らしい。対して上原謙を始めとする男性陣のとことん情けない事。水のトラブルよろしく鬼の形相でホースを振り回すかと思いきや、別離後のあんな可愛らしい顔なんかされたら歯が立たないってのは分からんでもないけど。
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