このレビューはネタバレを含みます
面白い。時代は大正のはじまり。
いまの目線でみると話の流れと切り返しがなかなかまったく理解に追いつかない。
the大正縛りという内容の演出、臨場感がすごい。町並みや屋内のディテール。この再現度。
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【肉食獣】
勝ち気なヒロイン、高峰秀子の豪快さが見ものの成瀬巳喜男お得意の文芸ロマン。
映像は相変わらずお美しい。ストーカーのようなダメ男を嬉々と演じる加東大介他、役者のアンサンブルを楽しむには…
真夏の高峰秀子祭①
お、おもしろ…。オープニングの出演者の名だたる面々にまず爆上がる。関係する男みんな濃淡はあれどクズで、それもこれも気性が荒い高峰秀子が図らずもそんな男を呼び寄せてしまうのだろう…
高峰秀子さんのおハコと言ってもいい、気の強い女性を生き生きと演じていて、魅力たっぷりです。
どいつもこいつも男どもが父権にあぐらを掻いた上にだらしなくて。
そんな奴らに頼って生きていくのはごめんだよ…
笑ってしまうくらいに強烈な主人公。
高峰秀子が活き活きとしている。
あまりにもちゃきちゃきとし過ぎていて、強烈な印象。
ちょっとのことではびくともせず、強く生きる。
こんな人もなかなか居るはずもなく…
「お辞儀ってのはこうやんだよ!」
加東大介と取っ組み合い、ホースで放水攻撃をくらわせ、浮気相手に前蹴りする高峰秀子。
前年にルネ・クレマン『居酒屋』があるとはいえ、当時の日本映画では相当な衝撃だった…
地元の市川市で脚本家の水木洋子さんの関連映画をたまたま鑑賞。
これまで二十四の瞳の印象でしたが、まさに「あらくれ」の高峰秀子の演技の振り幅がヤバイ。
私の大好きな加東大介も共演。
大正時代の働く人…