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アリスの恋のKINのレビュー・感想・評価

アリスの恋(1974年製作の映画)
4.2
<マーティンスコセッシ祭 第7弾>

好き嫌い分かれるかもだけど、自分はこれ嫌いじゃない!アリスの何やっても失敗してしまう人生にモヤモヤしてしまう部分はあるけど、そのけなげさだったり、必死さだったり、お母さんとして、時に少女としてのアリスの生き様に愛おしささえ覚えてくる。

お母さんと息子がその日暮らしのロードムービーってあまり観たことない。(父と息子はよくあるけど)

すさまじく素敵なシーンがところどころあって、例えばアリスと息子が水かけあってじゃれるシーンとか、パート先の嫌ってたおばさんと仲良くなるシーンとか。
他のスコセッシ作品とは違ったハートフルなシーンが結構あって、安心して観れた笑

これでも"女性をコントロールしようとする男"というのはまた出てきたなあ。スコセッシの過去に何かあったのかな…?

これ今やるならジェニファー・ローレンスで観たい!「ジョイ」のようなたくましい女性さを感じた。この時代に女性の夢についてここまで描ききったのは珍しいんじゃなかろうか。

終盤につれてぐいぐい引き込まれる良作でした。
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