小説原作。
エリートサイコキラーサラリーマンの日常を描く。
ジョジョの吉良吉影がチラつく。
色んな面から見る事が出来て非常に面白い。
エリートサラリーマンの狂気としてのホラーもいけるし、
一周回ってコメディもいけるし、
エリートサラリーマンという没個性に悩むアイロニーもいける。
含みのあるエンディングで考察のしがいがあるのも一興である。
アメリカの当時の現状と歴史を写し出したとも言える。
あまりにも不自然な吹替に笑いが溢れたが、見ていくうちに、この映画の虚構という本質を突いてるかのようで寧ろよく出来ていたのではないかと思わされた。
主人公のパトリックは家に招いた人に好きな音楽を語る。
ヒューイルイス、ジェネシス、フィルコリンズ、ホイットニー…
雄弁な語り口調で音楽以上に五月蝿い。
音楽のチョイスが大衆性から逸脱されてない所や当時のthis is america感を写し出しており、そこらへんも憎い。
