EDDIE

バットマン フォーエヴァーのEDDIEのレビュー・感想・評価

3.8
豪華俳優陣が共演した90年代バットマン3作目。キャストも製作陣も一新して臨んだことでダークなテイストを残しつつも家族向けのポップさも併せ持つ軽妙なバットマンに。個人的には結構好きです。

ティム・バートン版の最初2作品はマイケル・キートンがバットマンを演じ、シリーズでも有名なヴィランであるジョーカー、ペンギンとの対立を描いた作品でした。
そして、本作はバートン監督が製作のみに回り、ジョエル・シュマッカー監督がバトンを受けたかたちになります。
主人公バットマンは『トップガン』のアイスマン役で知られるヴァル・キルマー。意外や意外、大富豪で聡明なブルース・ウェインの役が似合っていました。
脇役が何よりも凄い。この作品ってあんまり評判良くない印象なんですけど、トゥーフェイス役にトミー・リー・ジョーンズ、リドラー役にジム・キャリー、リドラーの恋人(助手?)役にドリュー・バリモア。極め付けは本作のヒロイン・チェイス博士役に若き当時28歳のニコール・キッドマンですよ。めちゃくちゃ美しい…。

今回はトゥーフェイスとリドラーのWヴィランということで、特にジムキャリーリドラーがあまりにもインパクトがありすぎて、見た目でインパクトあるはずのトミーリートゥーフェイスが若干空気なんですよね。ヴィランとしても本作のトゥーフェイスはちょっと小物感が強いです。
ただリドリーは凄いですね。あらゆるジム・キャリーのコメディ作品観てきましたが、もはやジム・キャリーでしかないですし、けどこれがリドラーだと言われると納得せざるを得ないぐらい存在感がハンパないです。

まぁどちらもバットマンを敵対視するには動機がただの逆恨みなので、ジョーカーとかペンギンとはまた違いますが、小物ならではの魅力もあります。
DCバットマンのダークな世界観が好きではありますが、これはこれでアリでした。

むしろもっと評価が低い次のシュワちゃんが出ているMr.フリーズの逆襲がどれほどのもんなんだと勘繰ります。すぐに観るかはわかりませんが、またそのうち鑑賞してレビューしようと思います。

※2020年自宅鑑賞115本目
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