花とみつばち

危険な年の花とみつばちのレビュー・感想・評価

危険な年(1982年製作の映画)
3.5
ピーター・ウィアー監督らしく?映画の本筋をあからさまにしないのか、内容の特徴がよく分からないのが難点。
1965 年インドネシア・ジャカルタ、スカルノ政権下の不安定な情勢の一端を描く。
ABS オーストラリアの記者メル・ギブソンとイギリス大使館シガニー・ウィーバーとの恋愛、カメラマンのリンダ・ハントとの友情。

飢餓に苦しむジャカルタの民衆、リアルに描かれる川沿いのスラムや身体を売る女達。PKI 共産党の乱闘はなかなかの迫力だった。
カメラマンビリーの「民衆に米を」の垂れ幕の抵抗と自死。ビリーを演じるリンダ・ハントの男性役が一番の見所かな…
( ビリーが養子にしていた貧しい娘と息子。その息子の葬式のシーンが美しい )

ヨーロッパの植民地を経て、この時代のエキゾチックなインドネシアを映画を通じて感じられるのが良い。
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