ゴン吉

網走番外地 決斗零下30度のゴン吉のレビュー・感想・評価

網走番外地 決斗零下30度(1967年製作の映画)
3.9
網走刑務所帰りの男の任侠を描いた「網走番外地」シリーズの八作目。
高倉健が主演、嵐寛寿郎、田中邦衛、丹波哲郎、大原麗子らが共演、吉野比弓が子役を務める。

雪の北海道が舞台。
網走刑務所で刑期を終えて出所した橘(高倉健)は、汽車の中で一人で父親に会いに行く少女チエ(吉野比弓)と知り合う。
佐我連駅で下車した二人は、駅前のよろず屋で二十万円の労働保証で馬ぞりを借り、炭鉱で働く彼女の父親(田中邦衛)に会いに行くと、父親は橘の弟分の知り合いであった。
父娘の再会もつかの間、橘は馬を殺されてしまい、馬の保証金を支払うために、よろず屋で働くことになるが……  

”男が目指すのは 陰謀うずめく極寒の鉱山 幼子のため ツルハシ振るう 男ごころ 悪に立ち向かう 男一匹 高倉健”
汽車で出会った見ず知らずの少女の面倒をみる高倉健の人情が良いです。
前半はユーモアもあり楽しめます。
大原麗子がとっても若くて初々しい。
当時の冬の北海道の交通機関は馬ぞりがタクシー代わり。
雪原をライフル銃を持った3人のガンマンが馬に乗って悪人を追跡する姿がカッコいい。
高倉健と丹波哲郎のボクシング対決も楽しめる。
クライマックスでは高倉健が刀で決めてくれますが、悪人をバッサリといかないのが残念。
「人間はな 自分のやった勘定を払わなきゃいけないんだ 達者で暮らせよ」 
「お兄ちゃんも真面目にやれよ!」 

2022.12 BS12で鑑賞
2022.9 Tokyo MX TVで鑑賞
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