本当に存在するかのように登場人物たちが息づいていた。映画に対する強い思いから時に残酷にもなるジョナサンだが、撮り終えた後のむなしさを抱える姿や、態度はデカくともリスペクトは忘れない姿、評判が悪くても自分が良いと思う作品は世に出すが、そうとは思えない作品は例え自分の監督した物でも(富や名声を重視せずに)、駄作だから世に出せないと、迷いもせずに信念だけで決断できる姿は好感だった。彼に振り回される人々も気の毒ではあるが触発されて、そうやって一つの作品が出来上がっていくというのが映画好きからすると堪らないよね。そういうところが回想形式で明らかになっていく様も楽しい。そして全てを踏まえてのラスト、これはずるすぎる!シンプルだけどしてやられた感すごくてむしろ爽快!