dendoh

キル・ビル Vol.2のdendohのネタバレレビュー・内容・結末

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

こいつらプロの殺し屋なのに、殺すの下手すぎるのでは。正面対決し過ぎだし、もっと飛び道具使えよ。

Vol.1はヤクザ映画だったのが、Vol.2はカンフー映画。若干ラテンの雰囲気(と思ったらEDで歌謡曲が流れる)

Vol.1と同じ映画とは思えない。ヤクザとの対決のような大立ち回りはなく、一対一の対決が中心となる。そもそもVol.2では日本刀の出番が少ない。腕や脚や首がバンバン飛んだりしないし、暴力的なシーンは一部に留まる。

キル・ビルという作品における象徴的なシーンはVol.1に集約されているので、急いでいる人はVol.1を観るだけでじゅうぶんかも知れない。そもそもメッセージ性のある高尚な映画ではなく、どちらかと言えば単純...部分的にはアホアホ脚本。

VOL.1から2を通して言えるのは、チャプターごとに雰囲気が全く異なるということ。刀鍛冶のシーン、ヤクザ周りの描写、カンフーの修行シーン等は監督の趣味性が色濃く出ている。戦闘シーンで最も視覚的に楽しいのは1期のヤクザとの対決なので、vol.2はあまり見ごたえないと言えば無い。ビルとの対決より、ゴーゴー夕張やオーレン石井との戦闘シーンの方が楽しい。トータル4時間というボリュームだが、総じて纏まりに欠ける故に『映画を鑑賞し終えた』という達成感に欠ける。なかなかバランスの悪いと思う。

後世への影響はそれなりにある映画だと思うので、このタイミングで鑑賞できて良かった。今後見直すとしても、Vol.1だけかな...。
dendoh

dendoh