麻衣

街のあかりの麻衣のレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
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今回もなかなかの敗者っぷり。例によってマインドは全く敗者じゃない。
アキ・カウリスマキの世界は心優しい人がしっかり割を食う世界だけど、最後にはそれでも腐らなかった人に同じくまた心優しい人が寄り添い、然るべき希望が訪れるので、穏やかな気持ちで鑑賞し終えた。
マリア・ヤンヴェンへルミが『白い花びら』に出てくるジジイや本作のマフィアのボスよりもタチの悪いキャラで本当に嫌だった。この人が制裁を受けていないからより一層イライラしてしまっていたのだけど、私のこの器の小ささじゃ救済対象から漏れること間違いなし。
労働者三部作の中では『真夜中の虹』、敗者三部作の中では『浮き雲』が1番好きかな。それ以外では今のところ『コントラクト・キラー』がお気に入り。
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