街のあかりのyahのレビュー・感想・評価

　物悲しいような主人公コイスティネンの表情がすごく良かった。観客からしたら騙されてるよーと言いたいところだが、彼を単純にバカな男だなぁとも言い切れない。彼の真面目で純粋なところが、この物語を面白くしている。

　カウリスマキ監督らしいコイスティネンとミルヤの対面のショットや横並びのシーン、座るミルヤの正面からのシーンも印象的。また不自然なコイスティネンの握った手のショットも、意味のあるように思える。