Edmond

街のあかりのEdmondのレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
3.6
カウリスマキの、「浮き雲」・「過去のない男」に続く、敗者3部作の完結編。 ストーリーには繋がりが無いので、過去の作品を見てない人でも大丈夫。 何も無い孤独な男が淡々と日常を生き、打ちのめされ、それでも最後に希望の光を見つける、そんな話。寡黙な映画。 終始、希望の見えないシーンが続きますが、最後の一瞬、ほんの微かな希望の光が見えます。 主人公のコイスティネンは最後の最後まで敗者でしたが、普段、ただ生きているだけでは気づかないであろう「あかり」にやっと気づいたあの瞬間は、かけがえの無い物です。
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