鯨

ナイト・オン・ザ・プラネットの鯨のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ、同じ時間の、5つの都市の、タクシードライバーたちの物語。「ちょっと思い出しただけ」で気になって視聴。

ロス·····ウィノナ・ライダー。映画スターを断って、メカニックの夢を追う。律儀に鞄を運ぶ健気さが愛おしかった。

NY·····アーミン・ミューラー=スタール。ヨーヨーとの掛け合いが良かった。バカと道化。帰り道、ヨーヨーから教わった帰り道を諳んじていたところが愛おしかった。
「お金は必要だけど、重要じゃない」

パリ·····イザーク・ド・パンコレ。無骨でハンサムな男。額の絆創膏とか、態度の悪い胸糞客をぶち降ろすところとか、盲目の女に煙草の火をつけるところとか、終始格好よかった。

ローマ·····ロベルト・ベニーニ。登場から良かった。天才ホテルに悪態をついて、一方通行に悪態をついて、司教様を拾う時に彫刻を挟んで追いかけっこするシーンは笑ってしまった。獣姦、植物姦の話はリアルすぎて。死体処理の雑さが🙆‍♀️

ヘルシンキ·····マッティ・ペロンパー。酔っ払い3人がとても良い味だった。登場から100点。仲良しなのに喧嘩ばかり、不幸話でマウントを取って、マッティの話の後にカメラが2人に切り替わったら2人とも泣いてて最高だった。みんな幸せになって欲しい。

見る前はウィノナ・ライダーしか知らなくて、後の4人が霞んでしまわないか不安だったけれど、五者五様の良さがあって驚いた。ちょっと思い出しただけをより楽しめると思った。
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