パン

近頃なぜかチャールストンのパンのレビュー・感想・評価

近頃なぜかチャールストン(1981年製作の映画)
4.3
いやーこれは面白いな…
ATGのモノクロ映画はどれも癖が強いのだが、これは非常にコミカルで観やすい作品だ。ATG初心者にもお勧め。

ある日、不良青年の主人公は婦女暴行未遂の容疑で留置所に入れられるのだが、その中では謎の老人たちがヤマタイ国閣僚を名乗り話し合ってた。
つまり留置場という狭い空間と限られた人数で勝手に国を作っているのだ。
何ともユニークな発想である。
それぞれが担当の大臣同士が真剣に議論している。
結局主人公は釈放された彼らの元を訪れて労働大臣(雑用係)として体よくこき使われたりと最高に笑えた。

コメディ風なのにちゃんと社会派なメッセージも備わっている素晴らしい作品。
この映画の痛烈な政治批判は現代日本の政治にも通じるものがあると思う。
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