格差社会、低賃金ブルーカラーの人々、プロレタリアートの過酷な現実を真正面から描いた社会派作品だ。
息子が腹をすかせてたり、娘は歯の矯正をするお金がなくて自力でやろうとしてケガしたり…
貧困の描き方が上手い。
そしてついに焦った父親は犯罪に手を染める。
自家用テレビを買うのに3年ローン!?時代を感じるなあ…
家電品とかそういう部分は現代人で良かったなって思うよね。
今は高校生でもバイトして4Kテレビくらい買えちゃうし。
小市民が魔差して犯罪に手を染めるという構図はどこかコーエン兄弟の作品に通じるものを感じた。
時々ユーモアもあるけど、途中から結構ガチな犯罪映画になっていく。
最後までダレる展開がなく、集中して観賞出来た。
ポールシュナイダー監督作の中では2番目くらいに好きな映画だな。