パン

ブルー・カラー/怒りのはみだし労働者どものパンのレビュー・感想・評価

4.3
格差社会、低賃金ブルーカラーの人々、プロレタリアートの過酷な現実を真正面から描いた社会派作品だ。 
息子が腹をすかせてたり、娘は歯の矯正をするお金がなくて自力でやろうとしてケガしたり…
貧困の描き方が上手い。
そしてついに焦った父親は犯罪に手を染める。   

自家用テレビを買うのに3年ローン!?時代を感じるなあ… 
家電品とかそういう部分は現代人で良かったなって思うよね。 
今は高校生でもバイトして4Kテレビくらい買えちゃうし。

小市民が魔差して犯罪に手を染めるという構図はどこかコーエン兄弟の作品に通じるものを感じた。
時々ユーモアもあるけど、途中から結構ガチな犯罪映画になっていく。

最後までダレる展開がなく、集中して観賞出来た。
ポールシュナイダー監督作の中では2番目くらいに好きな映画だな。
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