ミヤサン

ウェンディ&ルーシーのミヤサンのレビュー・感想・評価

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)
4.0
つらい…でも映画としては好き…でもつらい……

家も仕事も持たない女性が犬を連れて、求人が多いというアラスカを目指す。
途中で車が故障し、万引きで捕まっている間に犬がいなくなり………

家や仕事がないと家や仕事を探せない。
保健所で連絡先を書くときに止まったペンの動き。誰よりもなによりも大切な犬を、置いていくことしかできない状況。
きっと観ている側も、そしてウェンディが万引きしたスーパーの店員も「貧しいのに犬を飼うな」って思うと思うんだけど、どういう経緯か想像することも大事。なかなか難しいけど。

監督の飼い犬というルーシー。行方不明になるので出番は少ないけれど、分かってるよという顔をしていて涙が出る。演技がうまく、そしてかわいい。犬、偉大。

多分2.3日の間の出来事なんだけど、静かで重く、濃く感じた。
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