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女性アクション物だ。
昔は無かったジャンル。
女性アクション物。
だが、意外と静かな雰囲気の作品だった。
アクションというより、口数少ない主人公の悲しみのドラマだ。
その主人公はハンナという少女だ。
フィンランドの極寒の森の中で父親のエリックと二人で暮らしている。
猟をしたり、どうやら自給自足の生活を営んでいるようだ。
しかし、エリックの教育はやや変わっている。
実戦的な戦いの技術や銃器の取り扱いなど・・・
これはまるで・・・
兵隊さんの英才教育や~。
それだけでなく、多言語を修得させ、様々な知識を教え込んでいく。
これはまるで、
スパイの英才教育や~。
やがてハンナはエリックを凌駕するほどの戦闘力を身につける。
彼女は森を出る事に。
なんやかんやあって、ハンナはモロッコからドイツを目指す。
だが、なんやかんやあって彼女は追われる身に。
追うのはCIAである。
ボスはマリッサという女だ。
ハンナは一体何者なのか。
なぜ、CIAに追われるのか。
ハンナの母親の死にはどのような秘密が隠されているのか
そんな物語だ。
派手な爆破とかクラッシュ場面はない。
地味だと感じる向きもあろうかと思うが、私は結構好きだ。
いたいけな少女が実は凄腕の・・・
なんか知らんけど凄腕の少女だったら、という状況が面白いのだ。
マリッサ役はケイト・ブランシェットである。
完全なる悪役だ。
背景に何か深みとか重みのある人物ではない。
絵に描いたような悪役なのである。
これ、ケイトである必要性ある?
まあ、歯磨きをする時の変顔が、麗しくてよろしい。