久しぶりに星5を付けざるを得ない映画に出会った。
最初に感銘を受けたのはビビッドな色の対比。特に後半の、トラビスとハンターが車を降りて駐車場でやり取りするシーンの赤(二人のトップス)と青(トラビスの車と背景の壁)の対比が強烈に印象に残っている。
また、照明の生かし方も優れている。特筆すべきは緑のバックライトで、いい意味で現実感がなく、夢の世界を見ているような心地がした。2019年の『ジョーカー』はこの作品の照明に近いものを感じる。
トラビスはこの後またパリ、テキサスを目指すのだろうか….
過去の自分の行いの反省と、戻りたくても戻れない苦悩がビシビシと伝わってきた。