niamey

パリ、テキサスのniameyのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
3.9
対象に愛情を注ぐうえで、丁度よい距離というものがある。誰もがゼロ距離で相手を愛せる訳ではない。劇中ではその辺りの葛藤がうっすら描かれていた。

例えば、息子を手放しつつ養育費の送金は続けた母親や、再会しながらも妻子の前から再び消えた男性が登場する。

一緒に生きることが必ずしも幸せだとは思わない。切ない終わり方であったが、いっそ清々しい余韻すら感じられた。
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