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パリ、テキサスのqpのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.4
音楽自体は素晴らしいんだけど、その使い方を含め、編集が冗長なところが気になった(もっと潔く切っていってほしい…)。また必ずしも作品の出来には関係ないが、主人公の最終的な決断は、なんでだよと思ってしまった。苦しいかもしれんけど、頑張って一緒に暮らせよと。映画的には、分かるよ、分かるんだけど…(そういえば、この主人公の妄想的なところ、自分の殻に閉じこもり、異様なこだわりを持っているところは、「パーフェクト・デイズ」の平山にもつながるのか)。
とはいっても、そういう気になるところを悠々と超える、さまざな魅力が詰まった映画なのも間違いない。愛らしい作品とも思う。
撮影が素晴らしいし、撮影されている場所が、ことごとく素晴らしい。色を見てるだけでも楽しい。
大学のときに、図書館の小さなテレビモニターで見て以来と思うが、今回劇場で見れて(午前10時の映画祭)、嬉しかった。
いっしょに旅をし、人探ししている気分を味わった。
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