かーとこーべん

パリ、テキサスのかーとこーべんのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.2
前半はとても面白かった。身元不明なおっさんが荒野を5年間ひたすら歩いて、弟が迎えに来て、色々聞いても、何も答えないし、飛行機は怖いとかで、拒否するし、目を離したらすぐに居なくなるし、シュールな感じが好き。こういう40年位前の映画の雰囲気が本当に好き。荒野の映像も綺麗。ギターサウンドもとても心地良かった。

徐々にトラビスの過去が明らかになる感じも好き。最初は息子と打ち解けられなかったけど、少しづつ距離を詰めていって、母を2人で探しにいく所も冒険感あって良かった。

ただラストはあんまり共感出来なかったかな。てっきり母親は飛行機事故で亡くなったのかなと思ってたけど、全然違くて、ただの仲違いが原因でトラビスが絶望して、家出したとか、弟夫婦の元で仲良く暮らせば良かったのに、勝手に息子を連れ出して、実の母親と会わせたのは納得できなかった。我が子のように育ててくれた弟夫婦が不憫だなと思った。