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楽聖ショパンのlemmonのレビュー・感想・評価

楽聖ショパン(1945年製作の映画)
3.8
ショパンの伝記物。

ショパンの講師だったエルスナー先生の視点も絡めた作品。趣は違うが「アマデウス」を想い出す。


「才能ある者は全ての才能ない人たちからその力を与えられている」
どうなんだろか🤔。支えられた人に感謝しているととると理解できるが、少々乱暴なメッセージに感じる。
神に与えられた才能→神の存在は皆のため→才能は皆のため🤯。
ショパンは音楽に情熱を注いだはず。好きだから。練習もきっと沢山している。

彼がその才能を何に費やしたか。
39歳で若くして亡くなったと思うと胸にくる。


本作、もう一つ印象的だったのが、悪役的なポジションに立ってくれていたマールオベロン演じる後期ショパンの恋人。当時の女性の生きにくさゆえ、強くならざるを得なかった高貴な女性を好演。血走った目で話すその姿、怖さもありつつも、揺るがない信念を感じ、逆に好感を持ってしまった。


前半に所々、コミカルさをいれてくるエンルナー先生演じるポールムニ。相変わらず出てくる作品ごとに別人で凄いが、ちょいとここは自分の中で賛否あり。ま、ただ後半は抑えていたからいいのか😅。


いろいろと考えさせられる映画でした。
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